ブログに変更

VSD001今まであったコラムみたいなやつをブログにしました。
いつまで続くか知りません。
題の”I wish I could do more.”はかのワシントン州立大学のDr. JE Alexander(私の師匠1号)が臨床家から送られてきたフィルムに対して十分な答えができていないと感じたとき報告書の最後に入れていた一文です。
「もう少し力になれればよかったのですが」というような意味なると思います。
忙しくなるとついそんな気持ちを忘れてしまいがちになってはいけないなと思いつつ自分への戒めを含めて題にしました。
最近私事で電話がつながりにくい状態が続いていて皆様には大変ご迷惑をおかけしています。8月になり気持ちも一新していく所存です。
でも、暑くてバテていますが・・・
こんなことから淡々と
電話番号やメールの変更などのお知らせを結局のところ出さずじまいでどうしたものかと悩んでいます。
追って出します。
いいえ、今日出します。

過去ものの再掲載 2.

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ただ撮ればと言うものでは
 X線を読影する上でいつも問題になるのは「そこ」にあるかもしれないと最近思うようになってきました。重大な「そこ」の問題は、X線写真上に写された病気ではなく撮影されたフィルムの状態の悪さです。kVpやmAsそしてポジションが悪いことがあまりにも多い。動物のX線検査は実際の臨床をやっている上で大変なのはよくわかります。でも、綺麗に撮れるように努力もしないのはいかがなものでしょうか。もしかすると、どのようなフィルムがちゃんと撮影されたフィルムかわからないのかもしれないとも思います。
 読む方としては、送られてきたフィルムを、綺麗に撮れていないので読めませんと送り返すわけには行きません。しかし、確実にこちらから提供できる情報量は減ります。そして、アドバイスは範囲が広くなるためぼやけます。少なくとも取り直しをする努力をしてください。少なくとも飼い主さんがそのフィルムためにお金を払っています。
 「そこ」の問題を解決するのは勉強ではありません。撮り直しをする努力です。

過去ものの再掲載 1.

2004年アロカフェアーに参加して
 少し前のことになりますが、7月の終わり頃、2年に1回行われる(らしい)のアロカ技術フェアーに行ってきた。場所は有楽町の交通会館で、地下鉄の連絡通路がある地下からエレベーターに乗って12階を目指した。途中でアロカの名札を付けた人がザワザワ乗ってきてエレベーターの小さな部屋はいっぱいになった。彼らの名札(社員証?)には地方の地名がいろいろ書いてあって、ある意味同期会のお祭りの様なものなのかという印象を受けた。以前はこれほどでもなかったと思ったのだが。今回で、このフェアーに出るのは3回目になる。最初行った時は知り合いの人もなく寂しい思いをしたものだった。
 エレベーターをおりるとおそるおそる受付へ向かうところHさんに見つけてもらってどちらかというと助けてもらったにちかい。会場の入口で受け付を済ませ名札を首から提げて、Hさんと共に会場内を一巡して案内をしてもらった。とにかく人が多い。よく見てみると、アロカの社員が半数を占めているようにみえる。Hさんに聞くと地方で行っていたフェアーは経費の関係でやらなくなり、東京のみで行うようになったため地方からも営業などの人が来ているとのこと。先のエレベーターでのこともこれが理由なのか。
 いつものSSD900~6500などはサラッと飛ばして、新しい機械α5とα10を少し見た。機械のデザインはシーメンズやPhilipsなど欧米を意識したものになっていた。青紫のパネルですか・・・。でも、このパネルどこかで見たことがある。4000のパネルで色違いだ。展示されたりした映像やその場で実際に人にあてて得られた映像だけではやはりピントは来ないもので実際に動物にあてたりさわったりしてみないとわからないかと思う。その向かえにあったのがSonoSite社(以前のATL(現Philips)から分岐)のTiTANであった。(http://www.sonosite.com/home.html)これは以前見た180よりも大きい分液晶も大きく連続波ドップラーもあるしたいした機械である。重さは3.5Kgと私が仕事で使うには全く問題がない。しかもお値段は300Kとか4000KとかでGEのなんとかBOOKを意識しているようである。デザインは何となくガンダムぽかった。
 次は、研究部門で日の目を見るかどうかさえもわからない研究発表へと移動した。何となく文化祭みたいな。すごいのは渦を見ることができる方法だ。これは、渦をベクトルや等高線で見ることができるもので詳しいことは説明さえも大変なことなので機会があったらというか気が向いたらということで隣へ移動。対象の縦方向と横方向を同時の描写することができるもの、たとえば心臓の長軸像と短軸像を同時に見ることができるプローブがあった。超音波でリアルタイムで3Dを見ることができるとかというのはすごいものだ。
 あと検査機器では実験動物用のCTでLa Theta LCT-100と言う装置である。分解能などはとても優れているようで、ラットの造影で肝臓内の中程度の血管まで認識できるようである。これはエキゾや鳥マニアの先生がほしそうな逸物であった。お値段は40000Kとかで、超音波装置ほどは安くはならないとのこと。いったいいくらだ!!
 最後に、「肝臓と消化管を見る!」という無料の講義を拝聴させてもらった。イタリアの先生は英語で講義をした。なんと通訳なしで!!でもとてもゆっくりしゃべっていたのでわかりやすかった。日本の先生は日本語で講義、でもよくわからなかった。
 大変楽しませてもらって有意義な時間を過ごすことができた。