オイ!ちょっと待てよ

Eyemri
 ポジションの問題は常々口にしてことある毎に言っているつもりである。次に良くなればとちょっとしたズレでも言うようにしている。でも最近特に感じるのは、手応えのなさ。こちらも言うだけ損みたいな感じさえする。多分相手にとっては「X線を専門とする人だからうるさいのね」と言う感触。とてもあきらめのような人をあざ笑うようなこの感触はいったい何か。X線検査をなぜするのかとか考えたことがあるのか。特に多いのが「異物が見えれば良かったので・・・」(この程度の写真でいいんですと言うことか)。いったい誰がこの検査にお金を払ってるのかね。別にいいんだけれども。せっかくの検査のいいところを見ないでね。何がしたいんかようわからん。ポジションの善し悪しぐらい自分で判断できるだろうと思う。ポジションが悪くても「専門の人ならわかるかと思って」とも言われる。大まかなことならわかる。しかし、ポジションが悪いものに関しては全て決め手に欠けるから曖昧な診断しかできない。それでもって、「その程度のことしかわからんのか」的な顔はやめてほしい。最初からポジションが良ければ私などいなくてもだいたいの部分は読影できるでしょう。そうしたら、私の仕事がなくなるなんてことはなく、そこから先にもっと良い診断より進んだ検査があるのである。ポジションの問題はX線検査だけではない、MRIもCTもポジションがちゃんとしていないことで誤診に近いものを最近見ている。ポジションを直すだけというちょっとしたことで、より良く正確な診断ができるのである。特にX線検査の場合は正確なポジションが撮影できるまで撮り直すと言うこと、何度でも、何度でも、何度でも・・・
写真は眼窩付近の造影後のMRI写真、記事の内容は関係ありません。