現在の獣医画像診断の推薦図書

今までいろいろな画像診断のなかでも教科書が出てきて(中には消えていったりして・・・)、バージョンアップを繰り返して最初はいい加減だった本もだんだんと良くなってきていたりして感心したりもします。
が、しかし値段が高いしハードカバーで持ち歩きにくいし結局どの本をみても内容は似たり寄ったりで目を見張るものはありません。
しかし、かつては胸部X線診断と腹部X線診断では各教科書があり重宝したものでした。胸部では、LLLセミナーで翻訳版が買えます。原本は絶版になっていて、著者(Peter Suter)が自分の国に帰ってから自費出版的なもので出版されていたような気がします。腹部の本はとっくの昔に絶版になっていますしね。
英国で出版されている臨床獣医学の本のシリーズがあります。BSAVA(British Small Animal Veterinary Association)から出版されているもので、昔は内容がちょっと足りなかったり不正確だったりしていたのですが、最近ではだんだん良いものがみられるようになりました。
画像診断に関してはManual of Small Animal Diagnostic Imagingとういう画像診断を総括した本がありました。これはね・・・ん~っ・・・、という感じのものでした。
さて最近では胸部と腹部、筋骨格という3冊が出ています。どれも、題名の最後がImagingとなっていることから、X線検査にこだわったわけではなく、X線検査および超音波検査、コンピュータ断層(CT)検査および磁気共鳴画像(MRI)検査を含んでいます。内容もちゃんと書かれていて、絵も綺麗でお勧めです。いずれもとっても新しい本ではありませんが内容的には十分です。
値段はそれぞれの個人によって感じ方が違うのでしょうが、いずれも1.5万円以内で買うことが出来ます。
日本のAmazonでは以下です。最近ちょっと日本のAmazonに不満がありアメリカのAmazonにもリンクを張ってみました。値段的には、アメリカのアマゾンで注文した方が少し安いです。発送してから到着まで輸送に時間がかかるのが難点ですが、急がない場合にはよいと言えます。
日本のAmazon

アメリカのAmazon

アロカフェアー2010

2010年7月18日(土)うだるような暑い昼どき、アロカフェアー2010に行ってきました。
場所は有楽町の東京国際フォーラムのホールBの5階で、1階からエスカレーターで延々と上がっていくとやっとの事でたどり来ました。
まあ受付にたどり着いたときには、時間的にも宮林先生のライブレクチャーの途中だったのであきらめて、上の展示場へふらふらと更にエスカレーターを上がっていくといきなりばったりと知り合いの営業さんと出くわす。営業さんの一人に案内してもらいながら展示場内を1周して、コーヒーもらって一休み。
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まあ、超音波検査装置に関してのトピックはprosoud F75ですね。一応これはα10の上位機種となっているらしい。
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売値は現時点ではα10の2倍行かないぐらいと言われていました。何が良いだろう・・・。多分画像が綺麗なのでしょう。まだ、認可が下りていないらしいことと、現時点でプローブが3本なので十分に活用することはできない・・・ということ。でも、操作盤とモニターが本体からアームで伸びてきていて、結構自由に動かせるというのは新しいですね。PhillipsやGEなどの装置ではモニターのみが自由に動くものがありましたが操作盤が動くのは良いとおいました。これで、床から70cmぐらいの高さ(いわゆる事務デスクと同じ高さ)まで下げられると言うことでした。ベッドサイドでもOKかな・・・。よくわからないけれども。まあ、ICUなどで床に寝てあてるときには少しは良いかもしれません。
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っと F75 に関してはこれぐらい。それにしても F75 という名前は覚えにくいですね。由来を聞くのを忘れたね。
あとはα6に小動物でよく使われる7.5MHzのマイクロコンベックスがつくようになったことと・・・SSD-3500を含め値段が安くなったかもしれないことでしょうかね。あとは覚えていないや・・・。
でももちろんiPadは外せるわけがありません。DICOMとサーバーなどを利用して・・・・。まあ現時点ではあまり関係ありませんね。
そういえば、SSD-3500より下位の機種はなかったな。もう売っていないのかな。α5もSSD-4000もなかったな・・・。時代の変化は早いものですね。
α6のマイクロコンベックスの画像が早くみたいものです。どこかデモ先を探さなくては・・・。誰か買わないでしょうかね。

超音波装置のインターフェース

とてもおこがましいこととはわかっていますが・・・。
超音波検査を仕事にしているとどうしても超音波検査装置についていろいろと言いたくなることが多いものです。装置の中身については様々な要因で仕方がないとしても、操作パネルとモニター、プローブぐらいははちょっと言わせてもらいたくなります。
 この部分は、人と装置の接点いわゆるインターフェースですね。この部分があっていないと長時間の検査がつらくなるし、あまり使いたくなくなってしまいます。確かに昔の装置はその辺はあまり積極的には考えられてなかったので、自分が装置になれて行くかありませんでした。まだ、超音波装置の性能が低く適用が狭かったときはそれほど苦にならなかったのかもしれません。しかし、現在は、多くのことに使用されるようになってきて、宜多くの人が超音波検査装置を使うようになり、多くの時間を超音波装置と過ごさなくてはならないとなるとやっぱり自分にあった装置がほしいと考えるようになるのだと思います。現在の電子技術ではかなり多くの部分をコンピューターとそのオペレーティングシステムにまかしていることを考えると、操作パネルの部分はかなり自由になると考えます。これに関しては作る側(メーカー)のポリシーなのでしょうね。ポリシーをちゃんとわかってもらえばどの装置もそんなに悪くはないと思います。でもやはり、ある程度はカスタマイズできることは重要なのだろうと思います。例えば、フリーズボタンとプリンターボタンの位置とかね。いろいろな装置を使っているとついつい目が泳いでします。あとカラープリンター用のボタンなども含めてね・・・。
 モニターは・・・。まあモニターは、こちらは選べないですね。やはり仕方がない。私から言わせてもらうと、私は目に年齢を感じてきているから大きい方が良いに決まっているのですが、必ずしもそうとは限りません。
 で一番ポイントになるのはプローブなんでしょうね。プローブはカスタマイズできません。いやお金を払えばできると思います。でも結構な値段になってしまうのでしょうね。でも、プローブは手で作っているはずだから、あまり無理を言わなければ・・・。
 プローブの形状は、特殊である必要はないとも思います。手に治まりきる大きさで、長すぎず、短すぎず、小さすぎず、大きすぎず、丸すぎず角張らすぎないというのが今言える理想的な形状ということなのでしょうね。そして、プローブは必ず想定外の使用方法というのは常に考えておく必要があります。「これは握るように設計されていません。」なんているのはだめだと言うことでしょう。まあ本当に特殊な用途であるものは別かもしれません。
 もう一つ重要なのは、先端の超音波の出るゴムっぽいところ(音響レンズだったり保護層だったり)いずれにしても皮膚との特に動物の皮膚とのコンタクトが良いいものがいいですね。こればっかりは実際に動物の皮膚にあててみないとわかりにくいことだったりしますね。しかも、装置である程度修正されることも知っておく必要があります。でも、この部分の質が良くないと毛がちょっとでも挟まるとアーティファクトでひどい画像になってしまうこともあります。
 プローブの性能もめざましく進化しているは言うまでもありません。進化するとそのメーカーも形状が似てくるのは仕方がないことなのでしょうね。実際に多くのメーカーの装置の筐体の形状も、本体と操作盤、モニターの3部構成になってきていますしね。
 そんなわけで超音波検査装置選びはプローブということになるのかもしれません。獣医業界で使用されるプローブは7.5MHz以上の中心周波数を持つ10から20Rのマイクロコンベックスがです。多分これが腹部検査では最低限必要になります。リニア型プローブはプローブの性能差はあまり多くはありません。通常は、装置の差となります。セクターに関しては心臓で研究し尽くされているのでしょうが、5~7.5MHzぐらいを中心周波数としたものが必要になります。これは、装置によってドプラ法に対する特性に差があるので実際に比較してみなくてはいけません。通常の新しい装置であればそれほどの差はありません。超音波装置を選択するポイントは通常使用される7.5MHz以上の中心周波数を持つ10から20Rのマイクロコンベックスでの勝負ということになります。
 いろいろ超音波を比較するときはインターフェースが重要であると言うことですが、なかでもプローブが一番のポイントになると思います。

シカゴの動物園のCT

シカゴの動物園の動物病院にはCTがあるらしいですね。はっきりって日本の動物園のレベルでCTを保有してる施設はないと思います。多分アメリカの動物園は多くの部分は寄付で成り立っていると思われます。そのため、よいパトロンを持っていればよい施設を作ることができるという物ですね。アメリカは寄付に対しては非常に良いこととされていて、税金面でも社会的な地位的な意味でも優位になることができるシステムが作られている。ニューヨークのブロンクス動物園もしかり、それと提携している、マンハッタンにあるAMC(Animal Medical Clinic)でも同様の多くの経営資金は寄付でまかなわれているわけです。まあこの寄付という制度にも善し悪しがあるとは言えるかもしれない。というのは、寄付をしている企業あるいは個人の言いなりになるまたは優遇しなくてはいけなくなると言うことでしょう。でも、それで消費者に対して十分なサービスを行うことができるというのであれば有効であると言うことができるのでしょう。日本ではなじまないけれども、この寄付を投資におきかえたら日本でも理解を得るかもしれないし、うまくいくのかもしれない。
zoo uses new CT scanner for animal imaging (http://www.auntminnie.com/index.asp?Sec=sup&Sub=cto&Pag=dis&ItemId=90175&wf=1)

まったく日本のお医者さんたちは・・・

なんと「CT診断を格安・中国へ下請け…(http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20100406-OYT1T00656.htm)」と言うことになっているようです。
いったい何がどうなっているのやら・・・。画像診断に関わる獣医師としてとっても情けないと言うしかありません。安いからと言う理由からだと日本に放射線科医(画像診断)が育たなくなってしまうではいですか。まあ、どの科でも医師不足は問題なのかもしれませんが、画像診断は人数がいればという問題ではなく、時間のかかるとレーニンを経てやっと一人前の画像診断医になることができると思いますが・・・。いったいどんな人たちが読んで着るのだろうか?日本の先生が絶対に診断を外さないなんて言えないけれども、やはりちょっと不安が残る。このサービスを使用している病院名を公開してほしい。

超音波検査装置のWebサイトについて

超音波検査装置のWebサイトを見ていていつも思うのだけれども・・・
なぜかプローブについてのページがないかあるいはほとんど無い。不思議です。いや無いわけではないのかもしれない十分に説明されていない。プローブなんて説明するまでもないのかもしれない。
通常、家電やPCのサイトを見てもオプションなどはちゃんと載せているし、何がオプションであるかとかも十分説明されている。エラストグラフトかECGとか・・・。
というか何で「トランスデューサー」なんて言い方を未だにしているのでしょうか?「トランスジューサー」とか「プローベ」も何となくしっくりこないと思います。でも日本の超音波学会では、「トランスデューサー」の使用を推奨しています。でもこの話は余談です。
プローブの選択は医学ではそれほど重要ではないのかもしれないですね。人間という大体同じ大きさや形状を対象としているのでそんなに問題にならないのかもしれないですね。
個人的な意見として、プローブは検査する人と装置、患者さんを結ぶ重要な部分であると考えています。これがちゃんとしてないとその会社の超音波検査装置はだめだめと言うことになってしまいます。というかプローブがちゃんと作れない会社は超音波検査装置を作る会社としてはよい会社だとは言えないと思います。「装置はいいだけれどもね・・・。」という会社がいくつかあります。
あと売っている装置の比較表なんてあると非常によいのにちゃんと作っている会社は少ないですね。同じ会社の装置でもランクがあり、それぞれの装置でできることや付属するプローブ、オプションなどをわかりやすく表なんかにまとめておいてくれると非常に説明するときに非常に役に立つと思います。
以下は日本で売っている超音波検査装置の会社のwebサイトです。コピペも可。
アロカ
日立メディコ
東芝メディカルシステムズ
島津製作所
GEヘルスケアー
持田シーメンスメディカルシステムズ
フィリップスヘルスケアー
メディソンジャパン
ソノサイトジャパン
フクダ電子
本田電子
コニカミノルタ
パナソニック(東芝)
テラテックコーポレーション
これ以上探せません・・・。

極小動物用超音波診断装置

こんなのあったんだ!
小動物用の超音波診断装置 (http://www.nepagene.jp/catalogue/np60r.htm)はいかがでしょうか?会社はネッパジーン (http://www.nepagene.jp/)という会社でバイオテクノロジー系の会社です。
と言うか眼科領域の超高周波を利用した超音波診断装置は結構あるけれども、用途を小動物に限定したことはすごいと思います。技術の進歩はかなりものなのか、今まで技術の応用なのか実際に使用してみないとわかりません。これを買ってどうこうとは思わないけれども、こういう装置が作れるようになったと言うことはすばらしいと思います。
このような小動物対象で問題になることは、高周波数のプローブと皮膚とのコンタクトだと思います。実際に、獣医業界では毛が生えている動物が対象であることがほとんどであり、それとうまくつきあわなくてはいけなくなります。もちろん毛を剃るというのは一番の方法ではありますが、やはりそれでは飼い主への対応が十分であるとは言えないと思います。中には毛を剃ってもらいたくない飼い主は結構多いものなのです。まあ有無を言わさず剃ってしまう施設もありますが・・・。
このような装置のようにレアな用途ものは、通常値段はとっても高いと想像します。買うんだったら三台目の装置としてでしょうか・・・。買わない?

Dual-energy CTはすごい

Dual-energy CTは管球を二つ持つCTのことで獣医業界では普及していません。(いやいるかも・・・!)利点は簡単に言うと二つあります。1.2倍の早さで撮影することができます。2.2つの管球のエネルギーを変えることでX線の質を変えてより2種類のデーターを得ることができ組織解像度を上げることができると言うことあります。
さて、これは通風の緊急時の撮影にこのDual-energy CTが役に立ったと言うことなのです。通常のCTいわゆる今のマルチチャンネルのヘリカルCTでは診断ができなかった慢性の通風を診断することができたということですね。多分この場合、上の利点の2.方の利点である組織解像度の向上が役に立っていること言うことみたいですね。
一般的には微細な石灰化などの発見に役立っているようですね。早く値段が安くなって獣医業界でも持っている人が出ないかと期待しています。
以下参考までに・・・。
American College of Radiology / American Roentgen Ray Society
Dual-energy CT accurately diagnoses gout in acute, emergency settings
A medical imaging technique called dual-energy computed tomography (CT) is an effective and reliable way to diagnose gout in the acute, emergency setting, according to a study published in the April issue of the American Journal of Roentgenology (www.ajronline.org). Dual-energy CT is an advanced medical imaging technique that can detect vessels and bones and display them in clear contrast to one another. It enables physicians to diagnose many patients’ conditions faster and more accurately as it can better characterize tissue composition better than conventional CT.
Gout is an extremely painful kind of arthritis that occurs when uric acid builds up in and around the joints. “Doctors often use clinical features to diagnose gout, however many other diseases can mimic or coexist with it and conventional imaging techniques like X-rays, ultrasound, and conventional CT are not specific enough to facilitate a diagnosis,” said Savvakis Nicolaou, MD, lead author of the study.
The study, performed at Vancouver General Hospital in Vancouver, BC, included five cases in which the diagnosis for gout was made or excluded on the basis of dual-energy CT. “In every case, conventional imaging techniques were used before applying advanced dual-energy CT technology, however we were not able to make a diagnosis based solely upon those findings,” said Nicolaou.
“To our knowledge, dual-energy CT is the only imaging method described to date that can confirm the diagnosis of topheceaous (or chronic) gout with high accuracy,” he said.
“Dual-energy CT is an exciting problem-solving tool that can reliably diagnose the presence of topheceaous gout, therereby expediting patient treatment, potentially reducing the burden of chronic complications associated with gout,” said Nicolaou.
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This study appears in the April issue of the American Journal of Roentgenology. For a copy of the full study or to request an interview with Dr. Nicolaou, please contact Heather Curry via email at hcurry@acr-arrs.org or at 703-390-9822.

USTREAM

USTREAM(ユーストリームという、以後UST)はパソコンに接続したカメラとマイクを使用してライブ放送を行うことができるものである。このライブ放送を視聴しながらツイッターやチャットもできる。YouTubeは10分ちいう制約がありライブではない。目的が違うのである。
さて、このUSTは誰でも簡単に放送を行うことができる。
で、実際にテストしてみた。ノートPCにEmobaileを接続して、それにCannonのIXY M5をUSB接続してフリーソフトのUSTREAM PRODUCERを立ち上げてログインすると、もう放送が開始できる。
ネット環境が良くないので細切れになってはいるが、十分見ることができたのはすばらしいことである。
すごすぎる。
Ustreamproducer
さて、ここまでである程度の環境があればネット放送をができることがわかった。次は何をするか!!である。
ぜひお試しあれ・・・。たとえば、パピー・パティーのストリーミングなんてね。

うつ病と画像診断

うつ病が画像診断でわかるようになったと言うことが今結構話題になっているようです。使用される画像診断は「光トポグラフィー」???ってなに!
光トポグラフィーは、近赤外線スペクトロスコピー (NIRS: near-infrared spectroscopy)が正規名称らしいです。日立メディコが光トポグラフィーという名称に対して商標権を持っているようですね。開発したのが日立メディコらしい。まあいずれにしてもこの装置は赤外線を利用して、脳の前頭葉の血液内のヘモグロビンを観察し、血流量を計測することを目的としていて、これだけで70%はうつ病が診断できるらしい・・・。出てくるのは血流分布の画像?グラフ?日立メディコのホームページに詳しい解説が載っています。
でも、画像診断ではないような気がする。よくわからん装置を何でも画像診断にしないでほしい。
うちらの業界では内視鏡も画像診断だって・・おかしいよね。まあ放射線科が外科の一部と言うところもあるぐらいだからね・・・。
うつ病と光トポグラフィーに興味ある人はPDFがありますのでどうぞ・・・「depressionNIRS.pdf」をダウンロード

CAD

通常CADと言ったら Computer Aided Design あるいは Drafting あるいは Drawing のことでコンピュータ支援設計のことです。でも、最近の医学領域での CAD と言ったら Computer Aided Detection あるいは Diagnosis のことで、コンピュータ支援診断のことです。
乳腺の超音波検査は知っていると思われますが、診断がちゃんとできるようになるにはある程度経験が必要です。まあ、このことは超音波検査全般について言えることです。
でも、乳腺の超音波検査をCADで精度を上げることができるらしいのです。でも、経験を積んだ人が検査した場合は精度は変わらない(上がらない)とも言われています。
このようなCADはやはり乳腺のように限られた臓器なのだと思われます。医学ではやはり1臓器という見方が行われるかもしれません。まあ、そもそも動物で乳腺の超音波検査は行われません。
動物のデータの蓄積や形状や大きさ、種類の多様性を考えると動物への応用は無理そうですね。 Me Assisted Diagnosis (MAD) なんてね。
超音波検査の教える身としては、心臓や眼、脳以外は1臓器のみの超音波検査は推奨していません。たまに、泌尿器系なんて言って、膀胱と左右腎臓で終わりにすることもありますがこれは通常継続的な観察の時だけにしています。
CADではないですが超音波検査のセミナーで実習をやっている時に「超音波検査装置が臓器の場所や名前を教えてくれたいいのにね」なんて言われてしまいます。(実習中は私が後ろに立ってアーダコーダ教えている。いつも私が後ろに立って教えてるわけ行かないので自分でやれるようになってくださーい。)実際にそのレベルまで超音波検査装置の性能が向上?するまでまだまだ時間がかかるとは思いますが、このぶんだと少しずつそちらの方向へ向かっているのですかね。

USB超音波診断装置

こんな物もあったんだ!
Noteusbus
USB接続の超音波診断装置
Voyager (Ardent Sound Inc.) 英語
Voyager (ライフサイエンス コンピューティング 株式会社) 日本語
買った医師のブログ(ごめんなさい。勝手にリンクしています)
もう知っていたらごめんなさい。見た感じコンベックスのプローブしかないみたい。10Mhzのコンベックスだったら動物でも使用できるかな。でも、何かこのメーカーの別の装置には高周波数のリニアのプローブがある様子。いずれにしても、カラードプラやドプラはついていない様子。
値段はいくらなんだろう?
50万円ぐらいなら買うかな。そもそも買わないかなー・・・。

クラウドコンピューティング

Cloud
クラウドと言えば雲のこと・・・。雲上でコンピューターが働いているという感覚で、実際にはマイクロソフトオフィスなどのアプリケーションを自分で持たず、インターネット上にあるソフトをインターネットを介して使用するというものである。このことで、ソフトの購入や管理などのリソースを低減させることができ、この方式をとることでPCの性能もそれほど高ものは必要ない。必要なのはインターネットにつなげることができる環境である。特に大きな会社などでは一つ一つのパソコンにオフィスのプログラムを買い与えることはコストの面で負担が大きく、管理など大変なことが沢山ある。この方式をとることで自分でソフトを管理する必要が無く、PC性能も必要ないことで更にコストの削減につながると言うことなのである。データは自分のところやネット上においておけるというメリットもある。
アメリカでは医療でもクラウドコンピューティングを導入する動きがある。日本ではまだまだの感じであり、やはり日本人の感覚ではまだまだネットに対する過剰反応というかとにかく信用できないということかもしれない。
医療システムとしてのクラウドコンピューティングは、顧客管理などに使用することはデータの管理上どうかと思うけれども、動き回る画像診断にはうってつけのような気がする。
家でも出先でも大きなソフトを使用しなくてもネットにつなぐだけで画像診断ができる。なんてすばらしいこと。ネット上にインターネットディスクなるサービスも多くあり自分で持ち歩く必要はない。
いずれにしてもセキュリティーの問題はちゃんと解決しておかなくてはいけないと思う。でも、便利そう・・・。
5分でわかるクラウド・コンピューティング
クラウドコンピューティングを使用したDICOMシステム DRsystems

消化管のCT造影剤に

牛乳が使えるのだそうだ。膵臓などの検査に向いているかな・・・。粘膜状態などはやっぱりわからないのかな。
An item commonly found in many homes – whole milk – is just as effective, costs less and is easier on the patient than a diluted (0.1%) barium suspension that is also commonly used as an oral contrast agent in conjunction with CT to examine the gastrointestinal tract, a new study finds.
The study included 215 patients undergoing abdominal and pelvic CT, said Chi Wan Koo, MD, lead author of the study. All patients were given an IV contrast media; 115 were also given whole milk as an oral contrast agent; 100 received a 0.1% barium suspension. Two radiologists reviewed all the images and scored them based on degree of bowel distension and bowel wall visibility. Adequate bowel distension is necessary to optimize resolution of the bowel wall and contents, said Dr. Koo.
The study found that the images taken of patients who were given whole milk were just as useful as the images that were taken of patients given the diluted barium, she said.
In addition, patients were given a questionnaire, asking them how well they tolerated the oral contrast agents, and a cost comparison was done. “We found that milk was less expensive, it had better patient acceptance and fewer adverse symptoms,” Dr. Koo said.
Whole milk and 0.1% barium suspension are valuable in the diagnosis of small bowel disorders, such as ischemia, neoplasm and Crohn’s disease, said Dr. Koo. They are also useful in evaluating pancreatic and biliary abnormalities.

低線量の影響

低線量(0.5~2Gy)の放射線被曝であっても、脳卒中と心疾患による死亡リスクが高まる
と言う研究結果があるらしい。多分低線量被爆とはX線検査のレベルではなくて、コンピュータ断層(CT)検査のことなのでしょう。日本の医療では頭部や胸部などの検査は頻繁に行われるようになってきているようなので、脳卒中と心疾患に関するリスクが上昇するというのは致命的であると言えるのでしょう。通常、CTの一般検査での被爆が1Gy未満(0.2Gy未満の被爆が86%とほとんど)であることを考えると、1Gy未満の被爆が脳卒中や心疾患のリスクがあがるのかという関するデータは重要なことになる。
研究自体はデータの関係上いわゆる1Gy未満に限ったものではないので、低線量被爆のどの程度の範囲でそしてそれぐらいのタイムスパンでのことから来るリスクなのかさらなる研究に期待と言うことだね。
動物業界ではあまり関係のないことだったね。
でも、低線量の被爆でも結構人体に影響があると言うことを知っておく必要があると思う。

セミナー方法いろいろ(超音波検査篇)

天気が悪いと、なんか調子でないね。寒いしね。
先日のセミナーは超音波検査法の実習
病院の待合室で行った。あちらこちらから先生方が集まってアロカさんからα7を持ってきてもらって行った。(いつもアロカさんにはお世話になっているのでこの場でお礼。アロカさんいつも夜遅くまでありがとうございます。)
そこの病院は症例数が多くこのセミナーに必要十分な数の症例を集めといてくれる。そして、集まった先生方に各症例を順番にα7を使用して超音波検査を行い、異常な所見やそれから考えられることなどを言ってもらって、それを私がフォローするという形である。このセミナーではそれなりの作法はあるものの、ある程度自由にそして検査を行う人のレベルにあわせてこちらがアドバイスをして行かなくてはならない。しかもこの実習に使用されている動物kたちは本物の症例でありそれなりの病気を持っていたりなかったりする。そんなものなので私もある程度見逃しや落ち度のないように注意を払い緊張していなくてはいけない。
参加してる先生方は自分ができる最大限のフォースを使って目の前にいる動物の超音波検査をするだけ。
私の見るポイントは
1. 最大のフォースを使っているか (十分の動物を観察して集中しているか)
2. プローブの接地と角度
3. プローブのあてている部位から見えている臓器の形状・大きさ・エコーレベル
4. あてている臓器の変化と先生方のコメントのズレ
5. 臓器の見落としや十分に検査できない部位
などがある。後はその時の状況に応じて「あて方」や「超音波検査的な解剖」などで考えられることなどをアドバイスして行く。
最終的には、異常から考えられるDifferential Listを頭の中に作成しておくことも重要なこと。
という形でセミナーは進んで行く。まあ、参加人数にもよるけれども1回のセミナーで2症例見られればいい方でしょう。
でもやっぱり超音波検査を教えるのは簡単ではない。
いつも思うことだけれども超音波検査法を教えるのには重大な欠陥がある。
それは「やっぱり自分であてなきゃわからない。」というものである。こればかりはどうしようもなく、なかなかいい方法が採れない。そんなもので、実習なしのセミナーのはなかなか応じる気になれない。それから持っている装置によって表示されてくる画像が違っていると言うこと。そのようなわけで、本来なら持っている装置を持って来てもらうの方が実習としては番良いことなのだけれども、なかなかそのような方法はできないのが実情である。
なんだかんだ言っても、やっぱり実習動物の確保が一番のボトルネックとなることが多い。上でやったセミナーみたいに症例の使用はちょっと珍しいと思う。(一番良い方法だと思うけれどもね)
実習用の動物、できれば犬、とういか犬。できれば大きすぎなくて小さすぎない、腹部超音波検査の実習にはミニチュア・ダックスフントやシーズーなんかは良いね。心臓実習の時はちょっと大きめでも大丈夫、太っていなければ・・・でも、胸腔の形状は丸くない方が良いかもしれない。性格が良くて、臆病じゃなくて、おおらかで、避妊や去勢手術してなくて・・・。言い出すときりがない。
装置は、難しいね。持っている装置でやるのが理想的なのだけれども、その装置がだめだめの時はちょっと困る。そんなわけでいつもお世話になっているアロカさんにお願いしなくてはならないことも多い。(いつもわがまま言ってごめんなさい。)
そのうちバーチャル超音波検査学習法なんてできたりして。3Dの犬があって、マウスをプローブ代わりに持って、あてて押したりしても画像が変化したりして・・・。
考えると楽しそうだけれどもやっぱり生モニはかなわないでしょう。

最近の超音波検査法って

最近寒くてあまり活発な動きができない。ダウンとか着込んでいるせいもあるけれども、結構部屋も暖まりにくくキーボードを打つ手が寒くて動きが悪い。ミスタイプが多くなると、考えていることにタイプが追いつかなくなってやる気がなくなってやめてしまう。
最近の超音波診断装置のTopicsは、いくつかあるが中でも、注目を浴びているのがしたの3つぐらい。(心臓の話は別として・・・。)
エラストグラフィ
3D再構成
コンピュータ補助診断
これらの技術はそれほど目新しいものではないけれど人医では最近診断精度を上げるのに使用されてきていているようである。
エラストグラフィ
日立メディコが乳腺の悪性腫瘍を診断するために開発した検査方法である。リニアを利用して垂直にプローブを押して戻ってくるときの目的組織の弾性によるエコー周波数の変化を画像上の色に変換してみるものであるらしい。日立はこれをリアルタイムで行うこと出るものでありアロカも提携して同様のことができることになるらしい。他のメーカーでは映像を後で加工するようなものがあるらしい。
3D再構成(再構築)
これは今までの胎児の顔などを映し出すようなものではなく組織中の構造を立体に見せることができるというものである。かつて、プローブの位置を空間で認識してその位置情報と超音波検査の画像をあわせて3Dを構成するなんてものもあったね。まあ、いずれにしても病変の位置や周辺組織との関わり合い(辺縁の状態)などをみることができる。
コンピュータ補助診断
画像処理によって石灰化の状態や形状を分類することで悪性の判定に使用することができると言うことらしい。
これらによって、悪性の判定や手術の適応についての判定ができると言うことらしい。
世の中進んできていると言うしかないね。人間での場合、脂肪や大きさが問題となって高周波数のプローブの使用が広がっていない。どちらかと言うと術中にあてて病変部の病変や血管の位置などの判定に使用されている。高周波数のプローブを使用することができれば多くのものの形状や血流の情報を簡単に得ることができる。いろいろなことに応用できそうではないか。
で、今流行の方法を動物で使えないか考えてみた。
エラストグラフィ
これはリニア型プローブで直接圧迫しなくてはならないので肋骨内はできない。我々の注目は多分肝臓の腫瘤になるのだろうけれども、肋骨の中に肝臓がある場合にはできない。脾臓や腎臓はできるかもしれない。でも、特に腎臓は硬い臓器なので中に嚢胞なんかあってもちゃんとしたエラストグラムが出ないような気がする。本当に役立つのだろうか。工夫をすればできると思う。プローブのあて方などを工夫すればできるものも増えると思う。けどやってみないとわからないと言うことは買ってみないとわからない。残念・・・。
3D再構成
やっぱり画像が綺麗に得られなければ再構成なんてできないような気がするね。毛をちゃんと剃って、麻酔をかけてなんて現実的には無理である。やっぱり手ぶれ防止機能(誰か超音波検査装置用を開発してください・・・)を応用してある程度動きの中での画像でもって3D構築していかないと駄目じゃないかと思ったりもする。これは今後に期待すればできると思うね。
コンピュータ補助診断
まあコンピュータ系の話は時間が解決してくれること多いのとは言うものの、動物におけるデータの蓄積があまりにも少ないので時間がかかりそうである。人医でのデータを持ってきても良いとは思わないので、科学の進歩を待つしかない。それまでは我々のレベルアップが必要と言うことか・・・

セミナー方法でいろいろ思うこと(X線検査)

先晩はいきなり再びの雪で驚いた。そして、まあ寒いこと。で、セミナーでした。
個人病院の待合室と診察室を使用してのセミナーでした。
セミナーと言っても数人の先生方が持ち寄った胸部症例を中心としたフィルムを私が読影し解説し質問に答えるという単純なものである。持ってきた先生方が順番にフィルムをビューアー(シャウカステン・ドイツ語?)にかけていって、病歴や症状、検査結果などを簡単に説明してくれる。参加した先生方にちょっと掲げられたフィルムを見てらう。(本来ならそれぞれの意見をまとめて・・・)そしてとりあえず、私が読影して、鑑別診断的なものを掲げて症例について質問をしながら私なりの意見をまとめていくというものである。
このようなセミナーは事前にどのような症例があるかは聞いておらず、内心どきどきである。
でもフィルムから得られる情報と症状・病歴や他の検査結果とをあわせて、最低限フィルムから読めること(読まなく体はいけないこと)やまたはフィルムからの情報の限界などを私なりに解説していった。(つもり)
このようなセミナーは、こちらは準備が必要ないものの、非常に緊張するやり方である。症例のフィルムを持ち寄る先生方も聞きたいことが聞けて満足いただけた?ようであり一安心である。しかしながら、私なりにはいつものことながら反省点もあり・・・、「はたしてお役に立てたのかな」という疑問がわき起こる。
本当にこのようなセミナー方法が良い方法なのか未だに疑問に思いながらやってはいるものの、本当は私が読影しているだけでは本来勉強という目的には十分に達せられていないような気がしてならない。多分私のフィルムの読み方に興味があるだと思う。とりあえず自己満足にならないようにすることが重要なのだと思う。
X線検査は、少なくとも撮影したX線検査から短時間に必要かつ十分な情報を得ることが重要であると考える。そのため、X線診断はある程度トレーニングが必要であり、私がやっているセミナーはその初めの一歩になればと思う。そのためには自分で読む練習をする必要があると思う。
理想的には、参加者に症例のフィルムを持ち寄ってもらって、全部ビューアーにかけて、参加した先生方にある程度時間を持って全症例を見てもらって意見を自分なりにまとめてから、フィルムを持ってきた先生以外の先生に読影してもらうい、その後に私が解説という方法が良いと思う。
この方法は、時間がかかるし多くの症例を見ることはできないものの、読影の練習には良いじゃないかと思う。でも、多くの先生はシャイなのであまり人前で話したがらない。まあ別の理由があってこのような方法をいやがるのかもしれないけれどもね。(症例を他人にとやかく言われたくないとか・・・もっといろいろ思いつくけれどもこれぐらいに・・・)
いずれにしても、このような方法はスライドと言うかPowerPointを使用したセミナーより、一層インタラクティブな方法でありいろいろな意味で刺激になる。まあ私としては教育専門でやっているわけではないものの、より一層良い方法を試行錯誤していかなくてはいけないと思うね。

プローブと超音波診断装置

超音波装置を購入するときにには目的にあったプローブを選択する。そんなわけでまず購入にあたって超音波装置を使用する目的を定めなくてはいけない。心臓や腹部、その他があるけれども、その他を細かく分類すると大変なことになる。
大きく分類するとプローブは3種類。コンベックスとセクター、リニアがある。これをどのように目的に適用して行くかがポイントになる。
心臓検査には、よっぽどのことがないかぎりはセクター型プローブを使用する。でも小型犬の子犬やフェレットなどの小動物では高周波数のマイクロコンベックス型のプローブを使用する方が適切に検査することができる。腹部の検査では高周波数のマイクロコンベックス型のプローブでほとんどこなすことができる。でも時に細かく臓器を観察する時は高周波数のリニア型プローブが必要になる。などなど、これ以上書いているとブログじゃなくセミナーになりそう。
と考えてみると、プローブと超音波診断装置は切り離せない。やはり新規購入の際にはちゃんと必要とするプローブがそろうメーカーを選ぶ必要がある。値段も確かに重要であると考えるけれども、やはりプローブとは切っても切り離せないものであるということ忘れないで。やっぱりいいプローブを作るメーカーは良い超音波診断装置を作るよね。
やはり超音波診断装置を作って売る側もこのことはわかっているので営業の人によく相談して見るといいと思う。それでも心配な場合には専門の先生に聞いてみるといいと思う。
でも、最近は「やっぱりプローブはマイクロコンベックスとセクタ、リニアの3本必要でしょう」と言っている。

XP

XPというといまでは一般の人ではWindowsXPのことであると考える人も多いと思う。しかし、医療関係者あるいは獣医療関係者XPはX線検査あるいはそのフィルムことであったりする。だから、カルテにXPと書いてあるとX線検査をしたと言うことになる。このXはX線のXであり、PはPlateから来ていると言うことらしい、かつてX線検査のフィルムはプラスティックであり、その前はセルロイド、更に前はガラスであった。ガラス表面に、乳剤を塗って使用していたらしい。そのときのガラスをPlateと言っていて、XPと言われるようになったと言うことだそうである。
日本では一般ではX線検査のことを、いまだにレントゲン検査と言う人が多い。英語では、Roentgenという言葉は通常使用せず、RadiographyあるいはまれにX-rayという表現を使用する。「Roentgen」とは言わずとしれたこのX線の発見した博士の名前であるが、この博士の発見した放射線を「Roentgen」という表現はせず、「X-ray」あるいは「Xray」を使用している。(Roentgen博士もX-rayと呼んだし、X-rayと呼ばれることを望んでいたようである。)そして、このX-rayを使用する検査をRadiographyと表現する。
このRadiograpyはRadio-(放射線)を使用した-graphy(写真)であることから造られた言葉である。ちなみに通常の写真は英語でPhotographであり、このPhoto-は光のことでありそれに-graphをつけてるくられた言葉である。ちなみに顕微鏡写真は、Micrographという言葉が使用される。電子顕微鏡写真は、Electromicrographtとなる。
「レントゲンを撮りました。」なんて言われるとちょっと寂しい。でも、「X線撮りました。」と言われても違和感がある。たぶん「X線検査を行いました。」と言うのが正解なのだろう。それでもやはりちょっと的外れのような気がするが・・・。その検査を適切に表す言葉がないのが実情である。英語では「take a radiograph」でOK。(Radiogramという表現もある) 私の師匠1号は、X線撮影をしてもらうときによくふざけて「Nuc’em」(NucはNuclearという核を意味していて’emはいわゆるThemのこと、あわせると放射線を浴びせろと言う意味になると思う)と言っていた。確かに日本語で「エックス線」と言うより「レ線」と言った方が言いやすいね。
とある動物病院では、撮影回数を表記するのに「曝射」という言葉を使用している。そのため、カルテに撮影回数か表記するに「~曝射」だか「~曝」と書いている。間違えて「爆」って書いちゃいそう。いずれにしても簡素化していくカルテ表記もある意味逆戻りだなーってかんじする。ちなみに英語ではshotを使用するので「~shot(s)」って書いておけば少しは簡単のような気がする。使用したフィルム数と撮影回数を表記しておくので 2 films 4 shots とあればたいがい2枚のフィルムをそれぞれを分割して使用して4回「曝射」したことがわかる。