難しいね

hod
Rubbish, rubbish!
「ダメダメ」とか「いかんいかん」という意味になると思うけど、実際にはrubbishとはゴミのこと。
It’s a rubbish!
「なんとばかげたことか」と使ったりする。
友人であった内科のレジデントの口癖である。
何事につけても「rubbish、rubbish」といっていた。なぜ2回?
でも実際にはアメリカ人はあまり使わない。彼はオーストラリア人であった。イギリス人も使うのか?
最初何言っているのかぜんぜんわからなかった。まあ、たいがいのオーストラリア人のしゃべる英語は理解するまでに時間がかかるものである。でも響きがおもしろいので知らずの内に覚えてしまった。意味も何となく後からついてきて、つい最近になってネットで調べたぐらい。だいたい当たっていた。
X線の読影で実に困るのが「これは何ですか」という質問である。X線写真に写っているちょっとしたものが気になるというのである。でしかも何で写っちゃったか知らないけれどどうしたらいいのかとかいうことが通常の内容である。こういったものは誠に申し訳ないけれどもこちらでも答えがないことが多い。10中8か9はわからない。でもわからないとは言いたくないので「あーではないかとかこーではないか」といろいろ思いを巡らせているふりをしてごまかすのである。たまに経験上こんなのではないかという答えが出ることがある。しかしそれはごく希なことであり、そんなことを期待してはいけない。いやでもそれを期待している人が多いのかもしれない。多くの場合、これは「じゃあもう一回撮ってみようか」とか「ちょっとポジション変えて撮ってみようか」とが「撮影方向変えて撮ってみようか」とか言った単純なことで解決できることがあり。でもほとんどの場合もう動物はその場にいないし次撮る機会もいつあるかわからないと言う状況であることが多く、どうしようもできない。これができるととってもいいんだけれどね。だからちょっとでも疑問に思ったら撮り直ししようよ。
写真は(肺性?)肥大性骨症。中手骨背側や橈骨頭側の骨膜反応や手根関節には変化が出ていないことが特徴的。胸部のX線検査をしましょう。

超音波セミナー最終回を終えて

 やっと終った。5年もの間よくやったものである。長かったようで、やっぱり長かった。紆余曲折があったけど、最後の終り方には多少問題はあったけど無事終えることができた。このような機会を与えてくれたKuさんにはお礼を言いたい。なんだかんだほとんどこれらのシリーズにつきあってくれたKi先生には大変ご迷惑をおかけしたしお世話になった。実際には、良いこと良くないこといろいろあった。いろいろな人に出合えたのは良かったと思う。それと、超音波検査法をいかに示せばよくわかってもらえるのかということがすこしながら見えたというか、よく考えさせられるきっかけをもらったと思う。しかし、自分は人に教えるのはあり上手くはないぞとことがわかった。人前で話すのが嫌でたまらないということもて含めてね。
 でも何らかの形でこんなセミナーを続けて行くのも必要かと思う。なかなかこのような Hands-on または Wet-Lab あるいは -Labo のセミナーなんてないよねェとも思う。ただ場所がねないんだよね。超音波検査法は実習やデモンストレーションなしでは考えにくい。実習をやって実際に、超音波検査法の楽しさをわかってもらえればいいと思う。デモンストレーションをやって、手本となるような画像を見てもらってそれを目標としてもらえれば幸いである。
 さてこれで、日本動物病院看護師学院(AJVT)ともお別れである。ここで第1期に卒業した人を何人か知っている。彼等はとても頼りがいのあるVTとなっている。AJVTの残した功績は小動物の世界では大きいものと思う。Kuさんお疲れ様でした。

青空文庫

book
 先日、ネットで調べごとをしていたら「青空文庫」なるものと見つけた。これは、著作権が消滅した作品と「自由に読んでもらってかまわない」とされたものを集めたインターネット電子図書館のことである。集められたものは、夏目漱石や森鴎外などの文学作品や翻訳作品などもある。まだ見つけてから日が浅いために、隅から隅まで見たわけではないが、とてつもない量の作品がある。掲載されている作品はHTMLや独特なエキスパンドブックブラウザーという形式で読むことができる。このエキスパンドブックブラウザーを使用すると実際に本を読んでいるようにページをめくり読んでいくことができる。
 近代小説とでもいうのか、明治から昭和初期の文学は、大学浪人時代に読みあさったことを懐かしく思う。実は子供の頃は読書は大嫌いであった。でも、大学受験中は何かと文学作品を読んだものである。まあ現実逃避である。その癖は今でも少しは残っていて、時間を見つけては読んでいる。最近では現代文学の普通のはやりものの文学で文庫本になったものやいわゆる実用書といわれているものなど中心である。でも残念ながら読むのが遅いのでたくさんは読めない。速読試したけど身に付かなくて・・・
 実はある2つの文学作品の書き始めについて少し気になったので調べ物をしていたのである。その一つは「流れに棹させば流される・・・とかくこの世は住みにくい」などという書き出しは夏目漱石のなんていう作品だったか思い出せなくて気になってしょうがなくて調べていたのである。
実際は・・・ ちなみに()内はふりがな
山路(やまみち)を登りながら、こう考えた。
 智(ち)に働けば角(かど)が立つ。情(じょう)に棹(さお)させば流される。意地を通(とお)せば窮屈(きゅうくつ)だ。とかくに人の世は住みにくい。
というものである。全然違うね。うろ覚えもいいとこだね。これは夏目漱石の「草枕」の書き始めである。ちょっと嫌なことがあって一人で歩き回っているといろいろ考えてしまうよね。わかってよかったよ。
 次にもう一つ調べていたのは、「近頃ちまたで流行るもの・・・盗賊?・・・火付け?・・・」なんていうのがあったような気がする。調べても出てこなかったけどね。探し方悪いのね。うーん気になる・・・
 本はアマゾンで買っている。本当は実際に手にとってからかいたいけど時間がないからね。