X線読影のお勉強

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 最近つらつら思うに、今までのX線読影の教育方法は十分ではないのではないか。基本的な読影の方法として、1.X線写真の判定(撮影の状態や動物のポジションなど)、2.異常所見の発見、3.鑑別リストの作成、4.プランの作成といった流れがある。この部分で1.の部分は努力次第でどうにかなる。しかし、2.の異常所見の発見の部分が問題になる。ここの部分を教える時は典型例や特殊例といったようなものを中心にほんの数症例を見てもらうだけになる。しかし、例えば心臓性の肺水腫の基本となる写真を見ても典型例や特殊例だけでは多様な状態を示す心臓性の肺水腫の写真を理解するには十分ではない。で、考えたのがほんの数症例を見せるのではなく数多くの症例を見せて解説していくというもの。典型例でも特殊例でもなくいつも見ている通常の症例を数多く見せて解説していく。そうすれば多分嫌でもそんな症例に「慣れる」あるいは「理解できる」、「開眼する」のではないかと思う。「Heavy Load作戦」とでも言いましょうか。相手が消化不良で知識の下痢を起こすくらいの圧倒的な症例数で押しまくる。居眠りして起きても「まだやっているよ」みたいな。実際にどれぐらい見せれば有効なのかフィルムの解説をどれぐらいまですれば良いのかなど考えるときりがない。でもこれの欠点は、相手がついてきてくれそうもないと言うことなのでしょう。
 現実問題、必要な時間や集めなくてはいけない症例数など不確定な要素はいくつかある。本当に効果あるかどうかさえもわからないけれどやってみる価値はあるかな。
ちなみに写真はホッカイロを食べたっていう症例
寒さが厳しい時節、ホッカイロの扱いには注意しましょう。食べても問題はないようです。でも塩分が多いって書いてあるけど・・・
鉄粉はきれいに写りますね。

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