良い画像診断医を育てる方法 その1

良い画像診断医を育てる方法について考えてみた。まず、人材選びである。やはり向いている人を選んであげなくてはいけない。
1.勘違いした人
 できれば自分は画像を読む特別な能力があると勘違いしている人がいい。でもこれはトレーニングでどうにでもなる。というかトレーニングはこの勘違いを作り出すこと、いわゆる訳のわからない自信というものを持たせるということが重要な部分である。
2.違ったことがしたい人
 とにかく最初から人とちょっと違ったことがしたいと思っている人向けであることは確かだ。「獣医なのに」、直接動物に触らないで、場合によっては見もしないで診断を下そうとするのだから、いつも動物に触っていたいという人には向かない。もちろん外科好きな人には向かない。
3.記憶力を得意としない人
 同じ画像は出てこないし、同じような画像は同じ病気を示しているとは限らないし・・・。そんなわけで画像を覚えても仕方がないので、覚えるのが得な人は能力が無駄になるのでもったいない。
4.重箱の隅をつつかない人・ややアバウトな人
 医学あるいは獣医学に広く浅い知識を持っていること。一つのことを突き詰めたい人は向かない。ある疾患に対して画像をもとに方向性を示さなくてはならないので、しがらみや変なこだわりを持ってはいけない。そのため、医学的な情報を適当に受け流す(いい意味でとって)ことができや様々なプレッシャーにをうまくかわす人がいい。
5.複雑な立場が好きな人
 どの分野だって人とのコミュニケーションがうまくなくてもやっていけない。でもこれは、淡々と診断していて良いのだからそんなに人にごちゃごちゃ言われる仕事ではない。他の獣医師の意見や診断に耳を傾け、それに沿った病気を画像の所見から、その獣医師の意見を尊重しつつも、自分の意見を通すように努力する必要がある。ちょっと複雑な立場なのである。
以上が、ちょっと考えてみた良い画像診断の姿?です。多少、冗談も入っていますが・・・。本当は以下の方がよりいいよね。
6.お金がある人
7.頭のいい人