画像診断トレンド @ 獣医学

 最近、世の中に最新画像診断ネタが少ないと思う。
 いま私が仕事しているのは画像診断と言っても、X線読影と超音波診断が中心となっている。特にX線読影はもう100年もの間基本的な技術的な革新はない。最近になってやっとデジタル化したと言うことが一番の話題である。デジタル化はCRとDRがある。CRはコンピューテッドラジオグラフィのことで、X線撮影で得られた情報をカセッテの中のフィルムではなくイメージングプレートというものに写して、それを機械で読んでデジタルに変換するいくというものである。DRはデジタルラジオグラフィといって、カッセテの代わりに検出器をおいて、直接コンピュータに取り込むといったものである。今では、異常なほどCRがもてはやされている。これはもともとこれを作ったF社のおかげである。読み取りの装置も小さくなったし安くなってきた(実際はまだまだ高いけれども)。でも、このシステムは、カセッテを使っている以上、現像の煩わしさはないものの、手間がかかる。やはり、単純な手順で撮影できるDRが主流になってくるのであろう。まあ、CRはDRへのつなぎの技術なのでしょうね。
 そして、超音波検査も基本的な部分はほとんどがデジタル化してきていることもあり、あてる人にあまり関わりなくきれいな映像ができるようになってきた。でもやっぱり、生き物相手である以上やはり基本的な部分がないと診断できない。特に、超音波検査は検査を行っている人がその場で診断しない限り診断につながらないことが多い。検査をすべて録画してもらってみてもわからないものはわからない。なんなばらつきのある検査にお金を払うなんてという意見がないこともない。それよりも麻酔をかけて全身をCTで撮影してやると超音波検査では得られなかった情報がいろいろ得られる。これに関しては超音波検査はCT検査にはかなわないといえるでしょう。まあそのうち、超音波検査よりもCTをやって・・・見たいはなしになるのでしょうね。
やっぱり画像診断は機械勝負なのでしょうね。CTの256列で「えいやー」とやられたらたまらない。でも3TのMRIはどうなのでしょうか・・・。

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