種類別疾患の本

 医学・獣医学含め画像診断はどちらかというと特殊な分野で、検査部門と臨床部門の境目にいるような存在であると思う。診断には徹底的にこだわるけれども(?)、治療には積極的ではない(ある程度しらないと話にならない)。この部分は私ももうちょっと勉強が必要であると思うが・・・。
 でもやっぱり、画像診断は今この動物がどうなっているのかを画像で捕らえることに終始する。画像のみにこだわりすぎてもだめだと思うけれどもね。
 そこで結構重要になってくるのが動物の種類である。獣医師の扱う動物は小動物と大動物という区切りではなく、犬や猫、牛、豚、フェレットなどでも十分ではない。齲歯などのことは別として、犬や猫ではどの種類なのかが結構診断で重要な部分であったりする。(眼科では特にそのよう・・・) いわゆる犬種別や猫種別の疾患も知らなくてはならない。種類によっては鑑別診断リストの順番が変わってくる。
 でも、基本的に記憶が苦手な私は覚えられないので以下の本を使用している。日本にはかつて翻訳された古い本(ハードカバーの犬種別疾患なんとか・・・犬だけか?)があったがそれ以来この手の本は欧米でも日本でも出版されておらず翻訳すらされていない。確かに日本と欧米の犬や猫の種類は同じ種類でも原種の違いか多少の相違があることは認める。しかし、基本となる疾患は大きく違ってないので、やはり画像からの鑑別診断の種類は重要なポイントとなる。(本当雑種でもどの系の雑種か知りたいときもある、例えば柴犬系とかシェルティー系とか) で、実際にはアマゾンで探してみたけれどそれほど多くの本が出ているわけではないよね・・・と思って調べてみたら下の一つしかなかったね。でも、一つ持っているといいと思う。

 この本はおすすめ本にも紹介している。また、各疾患についての内容は詳しくはないものの、各動物種について分類して疾患名が載っている。確かに多少「???」というところもなくはないですが、この様に種類別に疾患を分けてもらうと、辞書代わりに使えてちょっと見るときにとっても鑑別診断リスト作成には大変役立っている。とくによく知らない犬種では重宝します。でも全てアメリカが基本となっているので日本やヨーロッパの犬種はちょっと弱いかもしれない。
まだ発売されていないけれども以下の本も気になるね。

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