鑑別診断リストの本

 前稿で画像診断の鑑別診断リストにほんのちょっと触れたけれど、それならばこんな本がある。実際に私はほとんど使用してない。必要ないというわけではないのだけれども、意見が合わないというのがいいかもしれない。肺とかの分類はパターン分類とかあるけれども、やはり分類方法が甘くこのままだと腫瘍でも炎症でも可能性ありという何でもありと一緒のことになってしまう。駄目ではない。そのため、この本は鑑別診断リストの作成が重要であると考えていてその作り方に慣れていない獣医師向けである。それがどんな人かわからないけれども・・・。所見や部位の分類の方法やそれに対するリストは問題ない。ただ所見に対する方向性が違うのである。まあ言い換えると意見が合わないということになるのである。ある意味ちょっと残念な本なのである。画像診断を志すなら持っている必要があるかもしれません。そんなに高くないしね。

 通常の症状などから鑑別診断リストがみられる本もある。画像診断とは関係ないので、一般臨床という意味ではとこっちの方がよほどためになると思う。ただ部分的には意見の合わない部分もある。けれども急いで症状などから鑑別リストを考えたいときにはとっても役に立つ。こちらの方がよく使っています。実はこの本小さくて持ち運びに便利なのである。鞄に入れてそっと出先で見ることも可能。そして、この本は本当にリストのみである。単語が並んでいるだけで文章はない。英語ができなくても単語がわかれば十分である。値段も高くない!!!。

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