X線診断の教科書

 獣医学での基本となるX線診断学のテキストは2つある。いやもっとあるけれども薦められるのは2つぐらいである。Donald E. ThrallのTextbook of Veterinary Diagnostic RadiologyとJ. Kevin KealyのDiagnostic Radiology and Ultrasonography of the Dog and Catである。著者二人ともアメリカの放射線学会では重鎮だね。
 テキストで問題となるのもちろんは内容であり、写真ではない。できる限り豊富で的確な情報が必要である。10年に1回みるかもしれないような情報も重要ではあるがそれに多くのページを割いてあるようでは意味がない。X線診断学で話題になるのは、脊椎分離症である。多分本物をみる機会はそれほど多くはない。しかし、変形性脊椎症に関しては、脊椎のX線写真をみる内の多くのものに関してみられるものである。これらの割合を教科書で見てみると、場合によっては脊椎分離症は1ページ近く費やしてるのに対して、変形性脊椎症に関しては、1段落ぐらいしか費やしていない。書いている人の興味なんて言うものも関係しているのかもしれないがこれでは駄目だと思う。
 Thrallのテキストは学生の教科書として使用されていた。馬も載っているしね。
 でもまあ、ぐだぐだ言っても全て英語だね。翻訳本もありますが・・・。高いよね。特に最近アメリカのテキストの版の更新頻度が多くなってきているような気がするので、翻訳が終わる頃には次の版が出ていたりして・・・。ちょっとつまんないことになってしまう。

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