超音波装置のインターフェース

とてもおこがましいこととはわかっていますが・・・。
超音波検査を仕事にしているとどうしても超音波検査装置についていろいろと言いたくなることが多いものです。装置の中身については様々な要因で仕方がないとしても、操作パネルとモニター、プローブぐらいははちょっと言わせてもらいたくなります。
 この部分は、人と装置の接点いわゆるインターフェースですね。この部分があっていないと長時間の検査がつらくなるし、あまり使いたくなくなってしまいます。確かに昔の装置はその辺はあまり積極的には考えられてなかったので、自分が装置になれて行くかありませんでした。まだ、超音波装置の性能が低く適用が狭かったときはそれほど苦にならなかったのかもしれません。しかし、現在は、多くのことに使用されるようになってきて、宜多くの人が超音波検査装置を使うようになり、多くの時間を超音波装置と過ごさなくてはならないとなるとやっぱり自分にあった装置がほしいと考えるようになるのだと思います。現在の電子技術ではかなり多くの部分をコンピューターとそのオペレーティングシステムにまかしていることを考えると、操作パネルの部分はかなり自由になると考えます。これに関しては作る側(メーカー)のポリシーなのでしょうね。ポリシーをちゃんとわかってもらえばどの装置もそんなに悪くはないと思います。でもやはり、ある程度はカスタマイズできることは重要なのだろうと思います。例えば、フリーズボタンとプリンターボタンの位置とかね。いろいろな装置を使っているとついつい目が泳いでします。あとカラープリンター用のボタンなども含めてね・・・。
 モニターは・・・。まあモニターは、こちらは選べないですね。やはり仕方がない。私から言わせてもらうと、私は目に年齢を感じてきているから大きい方が良いに決まっているのですが、必ずしもそうとは限りません。
 で一番ポイントになるのはプローブなんでしょうね。プローブはカスタマイズできません。いやお金を払えばできると思います。でも結構な値段になってしまうのでしょうね。でも、プローブは手で作っているはずだから、あまり無理を言わなければ・・・。
 プローブの形状は、特殊である必要はないとも思います。手に治まりきる大きさで、長すぎず、短すぎず、小さすぎず、大きすぎず、丸すぎず角張らすぎないというのが今言える理想的な形状ということなのでしょうね。そして、プローブは必ず想定外の使用方法というのは常に考えておく必要があります。「これは握るように設計されていません。」なんているのはだめだと言うことでしょう。まあ本当に特殊な用途であるものは別かもしれません。
 もう一つ重要なのは、先端の超音波の出るゴムっぽいところ(音響レンズだったり保護層だったり)いずれにしても皮膚との特に動物の皮膚とのコンタクトが良いいものがいいですね。こればっかりは実際に動物の皮膚にあててみないとわかりにくいことだったりしますね。しかも、装置である程度修正されることも知っておく必要があります。でも、この部分の質が良くないと毛がちょっとでも挟まるとアーティファクトでひどい画像になってしまうこともあります。
 プローブの性能もめざましく進化しているは言うまでもありません。進化するとそのメーカーも形状が似てくるのは仕方がないことなのでしょうね。実際に多くのメーカーの装置の筐体の形状も、本体と操作盤、モニターの3部構成になってきていますしね。
 そんなわけで超音波検査装置選びはプローブということになるのかもしれません。獣医業界で使用されるプローブは7.5MHz以上の中心周波数を持つ10から20Rのマイクロコンベックスがです。多分これが腹部検査では最低限必要になります。リニア型プローブはプローブの性能差はあまり多くはありません。通常は、装置の差となります。セクターに関しては心臓で研究し尽くされているのでしょうが、5~7.5MHzぐらいを中心周波数としたものが必要になります。これは、装置によってドプラ法に対する特性に差があるので実際に比較してみなくてはいけません。通常の新しい装置であればそれほどの差はありません。超音波装置を選択するポイントは通常使用される7.5MHz以上の中心周波数を持つ10から20Rのマイクロコンベックスでの勝負ということになります。
 いろいろ超音波を比較するときはインターフェースが重要であると言うことですが、なかでもプローブが一番のポイントになると思います。

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