動物の病理学の各論の本

 臨床を行う上で病理学は欠かせないものということは言わずとしれたものである。まあ、比喩として死後の世界を扱うとか言われているもののやはり、各疾患がどに各臓器に変化を起こしてるかはやはり病理学に頼ることしかできない。実際に、画像診断をやってはいるものの病理学をちゃんと勉強したのは大学の時である。そのときの知識はやはり所詮大学レベルとは言ってもかなり役に立っている。
 X線検査ではやはりある程度マクロ病理が重要で各疾患で侵襲される臓器や臓器の形態変化、石灰化などの変化の情報は重要なものになる。更に、超音波検査ではマクロ病理からセミマイクロ病理、時にマイクロ病理までの知識が必要になることもある。特に最近では技術的な進化ののために周波数の高いプローブでより細かい部位が観察できるようになったため、より細かい情報を得ることができるようになったことにもよる。
 これらの知識を得るのは大学を卒業してからは非常に難しいことである。なかなか適切な本がないのが現状である。実際にはそのような環境もなかなか存在していない。臨床をやっている先生方ににも病理に興味を持ってほしいと思う。
 以下の本は最近私が持ち歩いている本で、時間があると眺めている。この本の良いところは持ち歩くのに適している大きさであり、文章が箇条書きを中心に簡潔に書かれていること、必要な情報は補足しての載っていることなどがある。それにそんなに高い本ではなく、定価4,200円だと思う。この本は犬猫だけではなく牛や馬、豚等についても書いてある。そんなこともあって、国家試験の時に勉強したような「肉豆蒄肝」とか「サゴ脾」なんて言葉がサラリと書いてある。

Amazonには写真がなかったのでUPしておきました。
Pathology_2

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