CT被爆

CTにおける放射線被爆は日本が世界一高いと言われているらしい。世界唯一の原爆被爆国日本としては恥ずかしいことであると言える。(放射線の管理が行き届いていないあるいは使用方法に配慮がない)
アメリカ、カリフォルニアでは、約1年前に2才の男に一度に151回のCTスキャンをやったという例がある。これをやった放射線技師は解雇ということで逮捕はされていないようである。人為的な問題か装置の問題かよくわからない。しかし、この事件以外にも他の病院で、同様のCT被爆過剰の事件が明らかになってきている。
(151回のCTスキャンは換算すると 5.3 Gy 脳と唾液腺、7.3 Gy 皮膚、 1.54 Gy 両眼 ということでとてつもなく被爆している、3から8年後に白内障になるかもとのこと)
Radiation Overdoses Point Up Dangers of CT Scans  New York Times の記事から
なぜ日本ではそのような事件の報告がないのだろう。「そりゃ日本だからそんな間違いがない」ならばいいことである。しかし、「そりゃ日本だから表沙汰にはできない」なら困ったものである。ちょっと心配である。
現在のCT装置は通常撮影のX線被曝量が抑えられてきている。単に撮影時のX線量を低下するだけではなく、様々方法でX線被曝量を減らす努力をしているようである。シーメンス(ドイツ)が特に力を入れているように見られるね。
そして、シーメンスのCT装置がどれだけ使用されていてどれだけの線量が使用されているかをリアルタイム(30分おきにアップデイトされている)で見ることができる Worldwide Dose Counter というサイトがある。どれだけ日本が多いか・・・
Siemensct01
シーメンスの低線量CTのサイトはこちら