enthesophyte

enthesophyteとは・・・
 あまり知られていない言葉だけれども、耳で聞いて何となく意味はわかっていたのだけれど、スペル(つづり)がわからなくて辞書も引けなくて困っていた。結局、見つけたのはDonald Resnickの”Bone and Joint Imaging”という本の中である。この本は人の医学向けの本であり、本1冊が丸ごと骨と関節のX線診断について書いてある。この人の書いた本には”Diagnosis of Bone and Joint Disorders“という本がある。これは全部で5巻からなり、内容はもちろん全て骨と関節のX線検査についてである。これは、セットでも売られているが軽く10万円を超えるため手が届かない。この本の著者の中にGen Niwayamaという人の名前が載っている。アメリカではとっても有名らしく、このDr. Resnickとよく本を書いている。あまり情報がないためにどんな人か知らないけれど、多分日本人だろうと思う。こんなところで日本人が活躍しているのを見るとちょっとうれしい。
 結局日本語では何という言葉なのかよくわからない。「靱帯付着部骨棘」、無理に訳すとこんなところなのでしょうかね。意味は見たとおり靱帯の付着部にできる骨増生のことであり、先の本には詳しく書いてある。実際には、靱帯の付着部だけではなく腱や筋、関節包の付着部でも同様の変化が見られることは知られている。関節のX線検査では重要なポイントとなるために、欠かせないことであるはず。しかし、調べた辞書(ドーランドやステッドマン)にも載っていないしそれほど重要視されていないのかもしれないね。読み方もよくわからないけれど「エンシーゾファイト」というらしい。知っていると何かと便利かもしれません。それとも古い考え方なのか・・・
 例えば、関節炎で骨棘が見られることがあるがこれはenthesophyteの形成によるものであることが多い。また、筋付着部で骨が粗造になっていることがあるが、これはenthesophyteに関係している。知っているとわかりやすいのにね。

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