最近の超音波検査法って

最近寒くてあまり活発な動きができない。ダウンとか着込んでいるせいもあるけれども、結構部屋も暖まりにくくキーボードを打つ手が寒くて動きが悪い。ミスタイプが多くなると、考えていることにタイプが追いつかなくなってやる気がなくなってやめてしまう。
最近の超音波診断装置のTopicsは、いくつかあるが中でも、注目を浴びているのがしたの3つぐらい。(心臓の話は別として・・・。)
エラストグラフィ
3D再構成
コンピュータ補助診断
これらの技術はそれほど目新しいものではないけれど人医では最近診断精度を上げるのに使用されてきていているようである。
エラストグラフィ
日立メディコが乳腺の悪性腫瘍を診断するために開発した検査方法である。リニアを利用して垂直にプローブを押して戻ってくるときの目的組織の弾性によるエコー周波数の変化を画像上の色に変換してみるものであるらしい。日立はこれをリアルタイムで行うこと出るものでありアロカも提携して同様のことができることになるらしい。他のメーカーでは映像を後で加工するようなものがあるらしい。
3D再構成(再構築)
これは今までの胎児の顔などを映し出すようなものではなく組織中の構造を立体に見せることができるというものである。かつて、プローブの位置を空間で認識してその位置情報と超音波検査の画像をあわせて3Dを構成するなんてものもあったね。まあ、いずれにしても病変の位置や周辺組織との関わり合い(辺縁の状態)などをみることができる。
コンピュータ補助診断
画像処理によって石灰化の状態や形状を分類することで悪性の判定に使用することができると言うことらしい。
これらによって、悪性の判定や手術の適応についての判定ができると言うことらしい。
世の中進んできていると言うしかないね。人間での場合、脂肪や大きさが問題となって高周波数のプローブの使用が広がっていない。どちらかと言うと術中にあてて病変部の病変や血管の位置などの判定に使用されている。高周波数のプローブを使用することができれば多くのものの形状や血流の情報を簡単に得ることができる。いろいろなことに応用できそうではないか。
で、今流行の方法を動物で使えないか考えてみた。
エラストグラフィ
これはリニア型プローブで直接圧迫しなくてはならないので肋骨内はできない。我々の注目は多分肝臓の腫瘤になるのだろうけれども、肋骨の中に肝臓がある場合にはできない。脾臓や腎臓はできるかもしれない。でも、特に腎臓は硬い臓器なので中に嚢胞なんかあってもちゃんとしたエラストグラムが出ないような気がする。本当に役立つのだろうか。工夫をすればできると思う。プローブのあて方などを工夫すればできるものも増えると思う。けどやってみないとわからないと言うことは買ってみないとわからない。残念・・・。
3D再構成
やっぱり画像が綺麗に得られなければ再構成なんてできないような気がするね。毛をちゃんと剃って、麻酔をかけてなんて現実的には無理である。やっぱり手ぶれ防止機能(誰か超音波検査装置用を開発してください・・・)を応用してある程度動きの中での画像でもって3D構築していかないと駄目じゃないかと思ったりもする。これは今後に期待すればできると思うね。
コンピュータ補助診断
まあコンピュータ系の話は時間が解決してくれること多いのとは言うものの、動物におけるデータの蓄積があまりにも少ないので時間がかかりそうである。人医でのデータを持ってきても良いとは思わないので、科学の進歩を待つしかない。それまでは我々のレベルアップが必要と言うことか・・・