呑気

これをなんと読むか?

例文で見た方がわかりやすい。

1. 彼は呑気だ。

2. この猫は呑気している。

1.はもちろん「のんき」と読む。意味は、「のんびりとしていること」というような意味になる。

2.は?

 

「どんき」と読む。意味は・・・「空気やガスを飲み込むこと」となる。そのため「どんき」と読む人は医療関係者であることが多い。

犬や猫は、基本的に鼻呼吸である。鼻で呼吸ができるうちは何も問題がない。犬はパンティングするので、これをしているときは口呼吸である。

でも、鼻炎なんかを起こして鼻づまりになると、口で呼吸しなくてはならない。そうなると、口呼吸が上手くできない犬や猫は、空気を幾分か飲み込んでしまうのである。すると、食道の中や胃まで空気で一杯になってしまう。さらに、犬や猫はゲップの上手ではないので、胃から少しずつ空気を後へ送って小腸や大腸にガスが充満してしまう。空気はほとんど吸収されないので、おならになって出る以外では、胃腸に溜まってしまう。これで、元気がなくなったり食欲不振にったるすることもある。

呑気の原因は、鼻づまりだけではなくパンティングだったり歯や口の中の病気などで唾液を飲み込むことで、ガスが消化管の中に流れ込んでしまう。

人では呑気症とか空気嚥下症といわれていて、胃の不快感や痛み、お腹の張り、げっぷやおなら、おなかからの音なんかが見られる。

呑気症でAmazon見ると

X線グリッド につて

X線グリッドとは、「ブレンデ」とか「バッキー」とか呼んでいる人もいますが、正式な名称はX線グリッドでいいと思います。
このX線グリッドとは、カセッテの上に載せて使用する板状の物です。この役割は、X線検査時に二次散乱線を防止しよりクリアーな画像をつくるのための物です。構造は、X線を透さない鉛の板とX線と透すアルミや紙(木)窓のブラインドと一緒でブラインドのように一定の方向からの光(X線)を通すことで、散乱線がフィルムへ到達しないようにしているものです。

「ブレンデ」とは、X線グリッドの別名でありますが、X線グリッドをさして呼ぶ呼び方としては一般的ではないかもしれません。「バッキー」という言葉は、X線グリッドの分類の時使われる言葉で、リスホルム・ブレンデ(静止形)とブッキー・ブレンデ(移動型)という分類の時にこれらの言葉が使用されます。なぜなんでしょう。
使用は、一般的には、撮影する対象物が10cmより厚い時に使用します。生体の厚みが厚くなるほど散乱線が`発生するためです。構造は比較的簡単で、アルミや鉛の細長い板を交互に挟んでX線を一定方向からのみ受け入れられるようにしたものです。ただし、10cmを超えても骨関節系や頭部の撮影には使用しない方が良いと考えます。
このため「10cm以下の部位には使用する必要がありません」というより、使用しないでください。どちらかというと、「10cm以上の部位にグリッドを使用しましょう」という考えです。グリッドを使用しないで済むならそれに越したことはありません。せっかく撮影したフィルムに細かい線が入ってしまうからです。

 


最近ではCR(コンピュータX線撮影、Computed Radiography)とかDR(デジタルX線装置、Digital Radiography)することが多くなり、X線グリッドを使用しなくても比較的きれいな画像をつくることができるようになったために見かけることがなくなったと思います。
しかし、実際にX線フィルムを使用している動物病院も多く、私のところに読影依頼で送ってこられるX線フィルムにも様々なフィルムがあり実に楽しませていただいてます。以前はグリッドを逆さまに使用していることもありました。
一番の問題点は「X線グリッドを使用すると線が入る」と言うことです。骨格や関節の細かい構造を見るためにはこの線が邪魔になります。そのため、グリッドを使用して撮影された場合、関節周囲の細かい骨変化や骨の骨膜反応などが確認できないこともあり、正確な読影ができないこともあります。
「散乱線を減らすためにはX線グリッドは必要ですが、骨関節や頭部の撮影には使用しない」と言うことをお忘れなく。
参考HP:
http://www.jichi.ac.jp/usr/radh/admnradh/kennsyu3.htm

以下の本も参考にしてください。

エラストグラフィについて

エラストグラフィーは医学では乳腺腫瘍にはじまり、肝臓や腎臓などでも活躍されています。
残念ながら獣医学ではそれほど浸透していません。
きっかけで、エラストグラフィのついた超音波装置を持っているので、何か活躍できないかと模索しています。
皆様にもエラストグラフィの理解を深めてもらおうと思い動画を作ってみました。

スパイナル針と動物用エコー針の比較

針穿刺によって目的部位の臓器や組織の細胞を採取する方法をFNA(Fine Needle Aspiration)あるいはFNB(
Fine Needle Biopsy)と言います。使用される針は、通常の注射や採血に使用する皮下針であったり、カテラン針、スパイナル針などがあります。個人的には、内針がありベベル(針の先端)の形状などからスパイナル針を使用しています。理由は、まず内針があると目的部位まで針先端をふさいでくれるので、他の細胞が入って来にくいような気がする。(あくまでも個人的な意見です。) また、針先端の形状も皮下針のようにサーベル状ではないため、臓器内に入れたときも無駄に組織に損傷を与える可能性が低いと考えるからです。(あくまでも個人的な意見です。)
このFNAやFNBで採取されるサンプルは、細胞のみであり組織しては採取することはできません。そのため、診断は細胞診というレベルの判定になり、確定診断ができることは多くはありません。
さて、仕事柄このFNAを超音波検査下で行うわけですが、いつも使用しているスパイナル針だとベベルのみが見えるだけで、時に針がどこに行ったわからなくなることあります。そこで、最近発売された、動物用エコー針というものを使用してみました。
動物の針穿刺バイオプシー(FNA)に使用するユニシスの動物用エコー針(23G・7­0mm)とテルモのスパイナル針(23G・70mm)をカップゼリー(たらみ)を使用して比較し­てみました。
準備したのは、超音波装置(Hitachi Aloka Noblus)とエコーゼリー、スパイナル針(23G・7­0mm)、動物用エコー針(23G・7­0mm)、カップゼリーです。
Img_3463_2
針の真ん中にエコーゼリーをたらして見ます。
Img_3464
2015032300_20150323154343
左がスパイナル針で右が動物用エコー針です。やはり動物エコー針の方が針自体を確認でき安心感があります。スパイナル針はベベル(針先端)のみです。
針の角度を変えてみました。
Img_3466
2015032300_20150323154156
左が動物用エコー針で右がスパイナル針です。動物用エコー針は問題なく確認できますが、スパイナル針はより見づらくなっています。
でも、動物用エコー針で輝いて見える場所と実際の針の場所には少々ずれがあるように見られます。ずれていることがわかっていれば問題ない範囲であると思われます。あとは針の値段ですね。
youtubeに長いバージョンをUpしておきました。興味ある方はどうぞ・・・

胃内の異物なのでしょうか?

先日の腹部超音波検査で胃の幽門洞にこのようなものが見られました。
異物でしょうか?
内心ドキドキで『異物なのか・・・異物ではないのか・・・』

そこで、
私「なんか食べてきましたか?」
飼い主「ええ、サツマイモを少々」
私「あ~あ、ナルホド。料理したサツマイモは超音波を透過するんですねェ」
ということで・・・。
本当に根菜類は調理すると超音波を透過するのか?
ただ、サツマイモが冷蔵庫になかったので、ニンジンとジャガイモで試してみました。水のかなに、調理した(少々の水をふりかけて、ラップに包んで電子レンジで2分ほど)ニンジンとジャガイモを未調理のものと一緒にどんぶりの中にぬるま湯につけて上からリニアのプローブで見ました。
結果は、ニンジンとジャガイモは超音波を透すことはある程度透すことがわかりました。
不均一に透過するあたりは、不均一な加熱や加熱によって発生したガスなどによるものである可能性があり、調理方法に問題がありそうです。水煮にすればもう少しちゃんと透るようになるかもしれません。
まあ、これ以上追求してもしょうがないかな・・・
以上でした。
Ninjin01
Jagaimo01

とある動物病院の「飼い主様向けセミナー」

 先日(2014年2月23日日曜日)知り合いの動物病院主催の飼い主様セミナーでお話をしてきました。内容はもちろん画像診断です。なにせ飼い主様向けセミナーは初めてのこともあり、はじめ何を話していいものなのやらよくわかりませんでした。
そもそも、 画像診断そのものがあまり親しみのない分野なのでしょうから、まずそれについてお話ししなくてはなりません。また、人間と動物の体のカタチの違いなんかも話そうと思い
画像診断に使用される装置についても説明したい
目の錯覚についても・・・
ちょっと症例も・・・
なんて言っているうちの盛りだくさんになって・・・
とはいうものの無事に終わってよかったよかった。
Img_1768
Img_1767
1393650400029
1393497996391

セミナー 第3回目 2014

 先日「基礎から一歩進んだ超音波実習セミナー」の第3回目を無事終了しました。これで今シリーズは終わりです。3回で十分に伝えきれなかったこともなくはないですが、とりあえず初めてこの「基礎から一歩進んだ」という題名でやったわりには、それなりの内容になっていたように思えます。また、実習を通して感じた反応などから、今後の課題がいくつか見られました。私が思っていたよりも単純なことだったりするのではないかと思うようになりました。
 3回目ともなると実習もうまく保定者や検査者の順番を変わったりできるようになってきて、参加した先生方同士もかなり打ち解けてきているように見られました。
 反省点は、大きく分けて講義部分と実習部分にあります。
 まず、講義部分では、症例数を増やして症例の中から学べるようにできるようする方が、参加者の興味を引いていいにように思います。ただこの方法はスライド数が増えて、ちょっと講義に時間がかかってしまうのが問題です。また、適切な症例を探す手間がなかなかないか、適切な症例でに出会えない可能性もあります。
 そして、実習部分では、使わしてもらっている動物の基本情報が少ないことがあります。本来ならば、少なくもデモや実習を始める前に使わしてもらう動物に超音波検査を行って、実際に目的とする臓器が見やすいのかとかあまりに異常な疾患を持っていないのかなどの確認をしておくともっとよい実習になったのではないかと思います。
 全般的に、質問も反応もよかったのではないかと思っています。あとは主催者が参加者に書いてもらったアンケートの集計結果待ちです。
Img_1781セミナー開始前の和みの時間
Img_1782実習中の熱心な参加者達 その1
Img_1783実習中の熱心な参加者達 その2
Img_1785実習中の熱心な参加者達 その3
Img_1784放置されたNoblus
このNoblusにはエラストグラフィー機能が搭載されていて、ちょっとだけデモでお見せして、時間があったらいじってもらおうと思ったのですが、ほとんどの先生は実習に熱心で、最後にちょっとだけ触っていった先生が数人いただけにとどまりました。ちょっと残念でした。
次はどのようにやったものか・・・。
ちなみに、このセミナーの主催は株式会社Life&Tail(http://life-tail.com/)でした。今回で2回ですがちゃんとやってもらえて安心して任せられます。

セミナー 第1回目 2014

今回、「基礎から一歩進んだ超音波実習セミナー」というのを3回でやることになりました。というかもう始めてまして、先週の1月12日(日)で第1回目が終了しました。
Seminar01
セミナー開始前は閑散としていましたが、ほぼ皆さん時間通りにいらっしゃいました。
Img_1647
開始前に日立アロカからの装置の準備中です。今回は、α-7 ×1、α-6 ×2 (うち1台はα-7の17 inch モニター)、Noblus ×1 (実際には使用しませんでした) を持ってきていただきました。日立アロカさんありがとうございます。
Img_1649
さすがに、スライドでの講義中は写真が撮れませんでしたが、講義も無事終わり、デモンストレーションをやって、各自の実習になりました。
何せ、1グループ3人という少なさで、1人でも休むと保定する人がいなくなってしまうので、このシリーズでは参加獣医師1人に対して獣医看護師1人無料となりました。
最初は緊張していたようですが、段々とこの環境やグループの先生方も慣れてきてなかなかよい雰囲気になってきました。今回協力していただいたワンコたちもよい子が多くてよかったです。
Img_1651
Img_1652
Img_1653
反省点は、スライドの誤字などはいつものことですが・・・、テキストのバックをそのままグレーで出してしまったので、次回からはバックを白くします。そのほか細々・・・ありますが、まあこんなところでしょう。
次回もがんばるぞっと。

Elastography について その2

 さて、先のカップゼリーでは中身がフルーツばかりなので弾性が強いというより硬いのであまりエラストグラフィー向きとは言えないようです。
なにかいいものがないかと思い考えたのが、ナタデココ入りのカップゼリーです。
Img_0653
と言うことで、まずパイナップルとナタデココのカップで確かめてみます。ゼリーとナタデココのエコーレベルは等しくほぼエコーフリーを示します。
Ee000_20130502131838
ここに、エラストグラフィーをかけると以下のようになります。
Ee000_20130502131823

周囲のゼリーは、赤から黄であるのに対して、ナタデココは青を示しています。
同じエコーフリーの物質でも弾性に違いがあることがわかります。
次に、ヨーグルトゼリーの中にナタデココが入ったものでは以下のようになります。
Ee000_20130502132715
周囲のヨーグルトゼリーのエコーレベルは高く、それと比較してナタデココはやはりエコーフリーを示しています。
ヨーグルトゼリーはエコーレベルが高いのに驚きました。
これにエラストグラフィーをかけてみると以下のようになりました。
Ee000_20130502132706

周囲のヨーグルトゼリーは黄から緑を示しているのに対して、ナタデココはほぼ青を示しています。そのため、周囲のエコーレベルの状態で弾性が判断できないことがわかります。
ゼリーは後日ちゃんと冷やして味わわせていただきます。実際には、ナタデココ単独の弾性を調べてみようかと思っています。実際に今回使用したカップゼリーはメーカーが違うためにナタデココの弾性も違っている可能性があるらです。実際に食べてみればわかりますかね。
日立メディコのページにエラストグラフィー(Real-time Tissue Elastography)についての説明が載っています。
http://www.hitachi-medical.co.jp/tech/based/us/rte/index.html
何となく感覚がつかめてきたように思えます。
これから症例数を増やしていければと思います。
ご協力いただければ幸いです。 (^_^;)

Elastography について その1

 今回購入した超音波診断日立アロカの「Noblus」には「Real-time Tissue Elastography」というものが付いています。現時点では獣医界ではあまり普及していないものである。医学でも使用は結構限られていているようです。
 実際私もよくわかっていないことも多く、感覚的または直感的に画像を理解するために、とりあえずいつもの方法で実験して見ました。
まず、いつものカップゼリー(\105-)。
Img_0617
そして、エラストグラフィーのモードが使えるリニア型プローブであててみます。
Img_0623
リニア型プローブなので四角い画像が得られます。
Ee000_20130425144446
これに、エラストグラフィーモードにして、プローブでカップ表面を圧迫しカップ内部からの信号を得ます。そして以下の様な画像が得られます。
Ee000_20130425141217
ここでは、右に通常のB-modeの画像で、左にB-mode画像にエラストグラフィーを重ねたものです。領域内に示されたカラー表示でその領域内のものの弾力性がわかるというものである。カラー表示は、左端にあるゲージを見ると上から赤、黄、緑、青の順に並んでいて、上に行くほど柔らかく(弾力性に富んでいる)下に行くほど堅く(弾力性が少ない)なる。そのため、上の画像から言えることはゼリーは柔らかくゼリーの中のフルーツは堅いということがわかります。
ちなみに、左の画像の下にあるグラフのようなものはプローブにかかる圧力を示しています。適切な圧をかけているかがわかります。ここに正弦波(サインカーブ)のような綺麗な波形が描かれれば、安定したエラストグラフが得られるようです。ただ、カップゼリーで試してみてもなかなか思うようなグラフを得ることがきませんでした。練習なのか・・・。

では、弾性の比較として、ゼリー内の白桃(右上)と黄桃(左下)を比較して見ます。
Ee000_20130425143501

以上のように、白桃と黄桃では弾性に違いがないことがわかります。
まあ、フルーツゼリーではこの程度のもなのでしょう。
もうちょっと別の方法を考えて見ます。