セミナー方法でいろいろ思うこと(X線検査)

先晩はいきなり再びの雪で驚いた。そして、まあ寒いこと。で、セミナーでした。
個人病院の待合室と診察室を使用してのセミナーでした。
セミナーと言っても数人の先生方が持ち寄った胸部症例を中心としたフィルムを私が読影し解説し質問に答えるという単純なものである。持ってきた先生方が順番にフィルムをビューアー(シャウカステン・ドイツ語?)にかけていって、病歴や症状、検査結果などを簡単に説明してくれる。参加した先生方にちょっと掲げられたフィルムを見てらう。(本来ならそれぞれの意見をまとめて・・・)そしてとりあえず、私が読影して、鑑別診断的なものを掲げて症例について質問をしながら私なりの意見をまとめていくというものである。
このようなセミナーは事前にどのような症例があるかは聞いておらず、内心どきどきである。
でもフィルムから得られる情報と症状・病歴や他の検査結果とをあわせて、最低限フィルムから読めること(読まなく体はいけないこと)やまたはフィルムからの情報の限界などを私なりに解説していった。(つもり)
このようなセミナーは、こちらは準備が必要ないものの、非常に緊張するやり方である。症例のフィルムを持ち寄る先生方も聞きたいことが聞けて満足いただけた?ようであり一安心である。しかしながら、私なりにはいつものことながら反省点もあり・・・、「はたしてお役に立てたのかな」という疑問がわき起こる。
本当にこのようなセミナー方法が良い方法なのか未だに疑問に思いながらやってはいるものの、本当は私が読影しているだけでは本来勉強という目的には十分に達せられていないような気がしてならない。多分私のフィルムの読み方に興味があるだと思う。とりあえず自己満足にならないようにすることが重要なのだと思う。
X線検査は、少なくとも撮影したX線検査から短時間に必要かつ十分な情報を得ることが重要であると考える。そのため、X線診断はある程度トレーニングが必要であり、私がやっているセミナーはその初めの一歩になればと思う。そのためには自分で読む練習をする必要があると思う。
理想的には、参加者に症例のフィルムを持ち寄ってもらって、全部ビューアーにかけて、参加した先生方にある程度時間を持って全症例を見てもらって意見を自分なりにまとめてから、フィルムを持ってきた先生以外の先生に読影してもらうい、その後に私が解説という方法が良いと思う。
この方法は、時間がかかるし多くの症例を見ることはできないものの、読影の練習には良いじゃないかと思う。でも、多くの先生はシャイなのであまり人前で話したがらない。まあ別の理由があってこのような方法をいやがるのかもしれないけれどもね。(症例を他人にとやかく言われたくないとか・・・もっといろいろ思いつくけれどもこれぐらいに・・・)
いずれにしても、このような方法はスライドと言うかPowerPointを使用したセミナーより、一層インタラクティブな方法でありいろいろな意味で刺激になる。まあ私としては教育専門でやっているわけではないものの、より一層良い方法を試行錯誤していかなくてはいけないと思うね。

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