セミナー方法いろいろ(超音波検査篇)

天気が悪いと、なんか調子でないね。寒いしね。
先日のセミナーは超音波検査法の実習
病院の待合室で行った。あちらこちらから先生方が集まってアロカさんからα7を持ってきてもらって行った。(いつもアロカさんにはお世話になっているのでこの場でお礼。アロカさんいつも夜遅くまでありがとうございます。)
そこの病院は症例数が多くこのセミナーに必要十分な数の症例を集めといてくれる。そして、集まった先生方に各症例を順番にα7を使用して超音波検査を行い、異常な所見やそれから考えられることなどを言ってもらって、それを私がフォローするという形である。このセミナーではそれなりの作法はあるものの、ある程度自由にそして検査を行う人のレベルにあわせてこちらがアドバイスをして行かなくてはならない。しかもこの実習に使用されている動物kたちは本物の症例でありそれなりの病気を持っていたりなかったりする。そんなものなので私もある程度見逃しや落ち度のないように注意を払い緊張していなくてはいけない。
参加してる先生方は自分ができる最大限のフォースを使って目の前にいる動物の超音波検査をするだけ。
私の見るポイントは
1. 最大のフォースを使っているか (十分の動物を観察して集中しているか)
2. プローブの接地と角度
3. プローブのあてている部位から見えている臓器の形状・大きさ・エコーレベル
4. あてている臓器の変化と先生方のコメントのズレ
5. 臓器の見落としや十分に検査できない部位
などがある。後はその時の状況に応じて「あて方」や「超音波検査的な解剖」などで考えられることなどをアドバイスして行く。
最終的には、異常から考えられるDifferential Listを頭の中に作成しておくことも重要なこと。
という形でセミナーは進んで行く。まあ、参加人数にもよるけれども1回のセミナーで2症例見られればいい方でしょう。
でもやっぱり超音波検査を教えるのは簡単ではない。
いつも思うことだけれども超音波検査法を教えるのには重大な欠陥がある。
それは「やっぱり自分であてなきゃわからない。」というものである。こればかりはどうしようもなく、なかなかいい方法が採れない。そんなもので、実習なしのセミナーのはなかなか応じる気になれない。それから持っている装置によって表示されてくる画像が違っていると言うこと。そのようなわけで、本来なら持っている装置を持って来てもらうの方が実習としては番良いことなのだけれども、なかなかそのような方法はできないのが実情である。
なんだかんだ言っても、やっぱり実習動物の確保が一番のボトルネックとなることが多い。上でやったセミナーみたいに症例の使用はちょっと珍しいと思う。(一番良い方法だと思うけれどもね)
実習用の動物、できれば犬、とういか犬。できれば大きすぎなくて小さすぎない、腹部超音波検査の実習にはミニチュア・ダックスフントやシーズーなんかは良いね。心臓実習の時はちょっと大きめでも大丈夫、太っていなければ・・・でも、胸腔の形状は丸くない方が良いかもしれない。性格が良くて、臆病じゃなくて、おおらかで、避妊や去勢手術してなくて・・・。言い出すときりがない。
装置は、難しいね。持っている装置でやるのが理想的なのだけれども、その装置がだめだめの時はちょっと困る。そんなわけでいつもお世話になっているアロカさんにお願いしなくてはならないことも多い。(いつもわがまま言ってごめんなさい。)
そのうちバーチャル超音波検査学習法なんてできたりして。3Dの犬があって、マウスをプローブ代わりに持って、あてて押したりしても画像が変化したりして・・・。
考えると楽しそうだけれどもやっぱり生モニはかなわないでしょう。

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